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Writer's pictureYu Zhe

日语文章分享 - 2


感谢我们的日语老师与大家分享的一天的生活:

サラリーマンの心得

7:09今日もまたアラームより先に目覚めた俺は携帯の画面とにらめっこして、ネット注文でお昼の内容に頭をかかえていた。出前なんか、安くて味がそこそこいけるものでいい、なんて無責任に言えるのはまず週に七日間もそのお世話になっている人たちの気持ちがわかってない。第一、安さと美味しさは矛盾している、それについてはもう検証済み。第二、できるだけ新鮮な感じのある違うメニューを毎日作るには高度なテクニックが必要であることは言うまでもない。第三、八時ちょうどにうちを出なきゃならないのに、まだベッドも出ていない俺がこんなことしていいのかと焦っていても、午前中の勤務で溜まった疲れが弁当箱を開けた瞬間に全部吹っ飛んでしまえるようにいざ慎重に判断を下さねばならないと、まだ窓の外は薄暗く、東のほうが白んできたばかりの朝に、物音一つもしないしんとした部屋で俺の戦争はもう始まった。 8:00ブレーキよし、チャイムよし、イヤホンをつけて、アムロ、いきま~す!ってさむっ!。。。そういうわけで地下鉄駅までの移動はいつも自転車で行っている。道は一直線で、行くときはほとんど緩やかな下り坂なのでけっこう楽な、はずだが。。ヒュウヒュウと唸る12月の風をまともに受ける俺はもしかしたら、今日こそ俺の最後なのかという恐怖を必死に追い払いながら懸命にペダルを漕ぐ、そう、乗り越えなきゃ!まだ俺を待っている人がいるんだから!目指せ!乗車! 8:15ダイヤ通りの運行は望めないのは分かっているつもりだが、余裕を持って出かけたんだから、大丈夫だという算段がいつもより5分も早まって駅から走り出す列車の後ろ姿にすっかり裏切られたときの気持ちは決して良いものとは言えない。それでも私は落ち込まなかった。なぜなら、神様は平等だから、俺を遅刻までさせて、次の電車に乗らせたがっているからにはきっとそれなりの理由がある。そう、たとえば「冗談じゃない!こんなくだらないことでワシを起こすんじゃないよ!普段はまともに寄付もしてくれないのに、肝心なときばかりワシを頼って。それに、ワレは、きのうゲームでワシを倒したんだろう、しかも13回。いくら珍しいアイテムが出るとは言えロードを繰り返して13回もやり続けることはないよね。そういうわけで、今日はおとなしく遅刻しろ。」邪神かよお前は!いやいやいや、慈愛の父とはイメージが違い過ぎるだろう。。慌てて妄想の蓋を閉めて、向こうから徐にホームに入ってくる列車を冷静な目で確認した俺は、「よし、潔く、遅刻しよう。。」と腹を決めてベンチから腰を上げた。。 9:05ラッシュ時の電車でかっこよく本を読むにはいくつかのコツがある。その一、どんなときでも片手でしかっりと吊り革を掴むこと。いくら立ち方に自信のある人でも、急停車などで隣に立っている人が安定を失いもたれ掛かるように倒れてきたら万事休す。その代わりにちゃんと捕まっていれば身を躱せば支えがあるので十分躱せるし、押し返すこともできる。その二、声に出して読む癖のある人はマスクをつけること。うるさいほどさまざまな音が充満している朝の電車で、それがさほど迷惑になるとは思わないが、声が聞こえないのに、唇ばかりが開いたり閉じたりしているところを想像してみたらかなり気持ち悪いものなのでマスクをつけておくと無難でしょう。その三、向こうの席にかけているかわいい子を正面から痴漢のような笑いでじっと見つめあうのはやめよう!どうしてもやりたいのはわかるが、そういうときはまず、疲れたふりを装って本を左手から右手に持ち替える。もちろん、右手で本を受け止める位置は事前に計算しておかないとだめ。そのあとすぐに行動するというのもNG行為、相手に意図を悟られて、それまでの努力が全部無駄になってしまうから。そう、そういうときにじっとチャンスを待つのがプロなんだ。時間を与えれば、獲物は必ず気を許してしまう。「今だ!」と思えた瞬間に、さり気なく親指を動かしてページを捲る間の目のやり場に困ったフリをして、その子の胸もと、お尻、太ももをあたかも嫌々そうなあなたの視線で舐め回せ!よし、作戦成功!はい、次の駅で降ります、ごちそうさまでした。。。

9:35結局、一日で一番落ち着けるのは仕事のときのようだ。そりゃ、決して簡単にできる仕事ではないが、まぁ、三年以上続くと、どうすればうまくいくかその要領がひとりでに見えてくるものだ。要するに、先生という職はなにも高度な技術とか、生まれながらの才能がないと務まらないというわけではなく、ただ学生たちを先回りする努力と少しばかりの表現力が揃っていれば十分だと思う。例えば、学生は「○○向き」「○○向け」というような二つの表現を見たら「なるほど同じものだな」とすぐ早合点してしまうものである。それは読み方も形も、使い方まで酷似していて、一緒にされるのも無理はない。一方、「いや、これは罠だな」と気づいたら無理してまでも、その違いをなんとか突き止めなければという心構えは先生への第一歩とも言えよう。日常会話で当たり前のように使っていた言葉の中にまさかこんなにたくさんの情報が詰め込まれているとは初めて知った俺は、まるでダンジョンで過酷なバトルを辛うじて切り抜けたあとに現れた宝箱から伝説の業物を手に入れたような気分だ。そして、やばい!これを早くみんなにも見せびらかしておかないとって思えるようになった時点でお前はもう立派な教師である。俺にとってそういう見せびらかしの対象の中で一番手ごわいのは紛れもなく高校生である。どこから得た自信か分からないが、「ワレ知らざるもの一つもなし」のような態度にはかなり頭にくる。一旦、間違いを指摘したら、すぐ屁理屈で巻き返されるし、せっかく入手したアイテムを見せてあげようと思ったら、「先生、この初心者向きのスキー場と初心者向けのスキー場って同じだよね、だったら片方を覚えておけばいいじゃない。」 よくねぇよ!俺、落ち着け、準備して来たんだから、今日こそ「ギャフン」と言わせてやる。彼らのそういういつもの面倒臭がりな口調に、俺は思わず口の端をつり上げた。「そうか、じゃ、参拝者向けのトイレというものがあるが、ここも向きに言い換えられるのかな」とこう決めたらあとは彼たちの「ギャフン」と言わんばかりの顔を見て楽しみながら「よ~し、次行くぞ」と笑ってそう言う。

12:45外国語学校だから女性教員が多いのかなあ。。。その上、うちの求人情報に「容姿端麗」とかそういうものが並べてあるがために、かわいい子もけっこういる。言語種別もあって基本として会議以外の共同作業は滅多にないんだが、昼食時になると話は別だ。電子レンジ一つしかないわけで、自然にみんな集まるし、食堂で相手になにか話題を振られてきたら、それを無視して黙っているわけにもいかない。いや別に俺は女性にちゃんと男並みの興味とか欲望とか持っていると思うし、一緒に話もしたいし、仲良くなりたいんだけど何というか、自慢ではないが、今まで彼女を三人持ってた経験のある俺は実は女の子とお喋りするのは砂糖なしのコーヒーよりも苦手なんだ。相性が悪いのかな、面白いことを言ったつもりだが、「ごめん、何言ってんのかわからないよ」のような表情を返されるし、今回はうまく返事したなあかと思ったら、相手の顔を覗くとやっぱりはずれだし。つまり女性の考えとか俺にはさっぱりなんだ。。。だから昼飯のときは弁当と二人きりになるほうがずっと楽で心地がいい。そういうわけで、邪魔しないでくれ、じっくり楽しめないじゃないか。。。 17:30今日の勤務もこれで危なげなく終了した。生徒たちが蜘蛛の子を散らしたように帰って行ったあとの教室に残って一人で片付けしているとなんとなく寂しい気持ちに襲われて、さっきまで学生と激しく議論を交わしていたあの元気も嘘のように急に消えた。あ、もう暮れかかっているじゃない、出かけたのは早朝だったのに、人生の貴重な一日がまた仕事でなくなった感じがしてならない。。。まぁ、いいじゃないか、もともと人生は使うもんだし、見合った給料もちゃんともらっているのだから、それ以上文句あるものではないよね。たまにはまだ社会に出ていない子に「金のためにそこまでする必要あるの、もっと夢とか、志とかないのか」などと言われるが、一生懸命に仕事している親に養われているお前がそれを言うのはちょっと筋違いだし、あと俺はね、給料のためなら別に無理をしてもいいと思う。だって、生きていくのに必要なものであることはもとより、給料はね、その人がどれほどできるか、ほかの人に公正に示してくれるもので、いわゆるその人の戦力値みたいなものかな、まぁ、特殊なゴーグルがなくてもそれが分かるところはけっこう便利だが。 19:50そうは言うものの、一斉帰宅で混み合う電車から逃げるように降りたら、周りがすっかり暗くなって、これから照明のいかれた道路をこの寒い中自転車で行くことになると考えたらさすがに気が滅入ってしまう、帰りは上り坂だし。。ため息をついて空を見上げると、西の方の低いところに金星が瞬いている。「まぁ、いいっか、そこそこ楽しかったし」と苦笑いしながら自転車の鍵にサラリーマンの俺は手を伸ばした。


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